ガラケーが使えるのはいつまで？法人携帯の機種変更はいつまでにする？

ガラケー（ガラパゴス携帯）はすでに新機種の生産・販売がされておらず、今後使えなくなるということはご存じでしょうか。法人携帯としても活躍するガラケーですが、使用できなくなる前に機種変更しなければなりません。本記事では、法人携帯に利用しているガラケーについて、いつまでに機種変更すべきかについて解説します。

人気の高いガラケーが使えなくなるのはなぜ？

現在でも高い人気を維持しているガラケーが使えなくなる理由は、ガラケーが採用している3G回線のサービスが終了するためです。なぜ3G回線のサービスが終了となるのかというと、大きな理由としては2つあります。

1つ目は、すでに多くの人が4Gや5Gといった新しい世代の回線を利用しており、3Gの維持にかかるコストを4Gや5Gに当てたいという経営面の理由です。

2つ目は、3Gが利用している周波数帯を4Gや5Gに割り当てることで、よりよいサービスを提供できるという利用面での理由です。現在の3Gからの通信規格の世代交代は、以前に1Gや2Gでも行われたことであり、新しい通信サービスの展開には必要不可欠な対応だといえます。

ガラケーが使えなくなるのはいつ？

3G回線のサービス終了は各社からすでに発表されています。auは2022年3月末にすでに停波しており、SoftBankは2024年1月下旬、NTTドコモは2026年3月末にそれぞれ停波の予定です。このため、遅くとも2026年中にガラケーは使えなくなります。3G回線のガラケーを利用している場合は、キャリアや機種を確認し、いつまで利用可能かを把握しておきましょう。

ガラケーからスマホに変更するメリット・デメリット

ここで、ガラケーからスマホ（スマートフォン）に変更する際のメリットとデメリットを確認してみましょう。

スマホのメリット

スマホのメリットの1点目は、画面が大きいことです。ガラケーと比較すると画面の大きさの違いは明らかであり、文字サイズを大きくしても多くの文字を表示できます。このため、ガラケーよりも文字を読むことに適しています。

2点目は、多彩なアプリを使えることです。会社や得意先とのやり取りで、クラウドサービスやWeb会議などを使う機会も増えています。ガラケーの場合は一旦会社に戻るか、ノートパソコンを持ち歩く必要がありましたが、スマホの場合は、スマホだけあれば社外でもほとんどの作業が可能です。

3点目は、タッチ操作なので、より感覚的に操作できることです。スマホは画面表示を見て自分のしたい操作をタッチで行えるため、ガラケーのボタン操作よりもわかりやすくなっています。操作性が変わるので最初は戸惑うでしょうが、使っているうちに慣れるでしょう。

スマホのデメリット

スマホのデメリットの1点目は、料金が高くなる場合があることです。スマホはガラケーと比較すると、端末価格や料金プランが高く設定されています。法人携帯として使用する場合は台数もある程度多いことが想定されるため、費用面に不安を感じるかもしれません。しかし、スマホの法人契約は各社で多様なサービスが展開されており、場合によってはガラケーからの乗り換えで安くなる可能性もあります。法人契約割引などのプランや、格安スマホ・格安SIMといったさまざまな選択肢があるので、スマホは高いという先入観を捨てて検討してみるとよいでしょう。

2点目は、ガラケーと比べると一部の操作が独特なことです。ガラケーはどの操作もボタンを押すという動作だけでしたが、スマホはフリック、スワイプ、ピンチなど日本人にとっては言葉からは操作が想像しにくいものがいくつかあります。とはいえ、個人におけるスマホの保有率は2019年の段階で67.6％になっているため、会社で利用する場合は大きな問題は生じにくいといえるでしょう。

法人携帯はいつまでにスマホに変更するべき？

法人携帯としてガラケーを使用している場合、各社の3Gのサービス終了までにスマホに変更しましょう。サービス終了まで使用し続けるのもひとつの選択肢ですが、スマホへの切り替えによって料金が安くなる場合もあるため、現時点で切り替えることでコストを削減できるかもしれません。

ガラケーの使用を継続する場合でも、スマホへの変更を検討したうえで判断するとよいでしょう。ちなみに、ガラケーから使用感を大きく変えずに3Gから移行したい場合は、ガラホにするという選択肢もあります。

ガラホとは

ガラホ（または、4GLTEケータイ）とは、4Gに対応したガラケーのことです。構造はガラケーでありながら、機能がスマホに近いことからガラホと呼ばれています。

ガラホの特徴

ガラホは、ガラケーと同様にタッチ操作ではなくボタン操作のため、ガラケーと同じ感覚で操作ができます。折りたたみ式というガラケーの特徴を維持しているため、見た目はガラケーとほとんど違いがありません。バッテリーについては省エネ技術の向上により、ガラケーよりも長時間使用できるものが販売されています。

スマホのようにLINEやTwitterなどのアプリを利用可能ですが、スマホのように豊富なアプリを使えるわけではありません。利用できるアプリは非常に限定されるため、特定のアプリの利用を考えている場合は注意が必要です。

まとめ

法人携帯のガラケーの機種変更に関する解説でした。3G回線を利用するガラケーが利用できなくなるのは確実であるため、遅かれ早かれ機種変更をしなければなりません。機能性の観点からはスマホがおすすめですが、ガラケーと同じ使用感を維持したいのであればガラホにするのもよいでしょう。サポート終了直前になって慌てることのないよう、余裕を持って検討を進めてください。

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